2023.09.17 Sunday
ハイドンの鍵盤ソナタ
今年の初夏の頃にハイドンのソナタにじっっくりと取り組む機会がありました。
生徒がコンクールに出るにあたって古典派のカテゴリーからはハイドンのソナタを選びたいとのこと。
古典派の中からというと私たちピアノ指導者はモーツァルトかベートーヴェンという2択にどうしてもなりがちだと思うので、生徒の側からハイドンというのは新鮮な提案でもあります。
生徒が言うには動画を見ていてハイドンのソナタで気に入る演奏があったので初めて挑戦してみたいと思ったそうです。
私もその動画を聴いてみましたが、確かにこの映像ではなかなかいい感じに聞こえます。
ただし、もしかしたらそれはそのピアニストが単にハイドンのソナタを上手く弾いていること以外の、全く別の要因も考えられます。
それは私たちはモーツァルトやベートーヴェンのピアノソナタの、特に第1楽章や終楽章の多くを弾いているしたくさん聴いてもいるので、
「モーツァルトはこう弾いて欲しい」とか
「ベートーヴェンではこのような演奏が好ましい」などとつい思ってしまうのです。
つまり、もう既に好きな演奏スタイルが自己の中に確立してしまっていると思います。
それはピアノ歴が長くなるとたくさんの経験上から出来上がってくるとその人の音楽観であり大事なことでもあると思いますが、悪く言うと先入観であり固定概念にもなりかねません。
そこでハイドンなのです。
ハイドンのソナタのいくつかの曲は弾いたことがあっても数十曲を勉強したという指導者はあまり多くはないのではないでしょうか。
ですから私たちがハイドンのソナタの演奏を聴くとはあまり先入観がなく聴けて、その演奏の軽快な指さばきや演奏者の表現
したい音楽を純粋に楽しむことができるのかもしれません。
ちなみに日本だけではなくハイドンの鍵盤作品が世界中でそれほど浸透していない理由の一つはおそらく楽譜がきちんと整備されていないことでしょう。
しっかりとしたソナタ全集を出版している楽譜出版社が極めて少なく作品番号も混乱気味なのはずっと以前からの課題です。
これについてはまたの機会に整理してみたいと思います。
生徒がコンクールに出るにあたって古典派のカテゴリーからはハイドンのソナタを選びたいとのこと。
古典派の中からというと私たちピアノ指導者はモーツァルトかベートーヴェンという2択にどうしてもなりがちだと思うので、生徒の側からハイドンというのは新鮮な提案でもあります。
生徒が言うには動画を見ていてハイドンのソナタで気に入る演奏があったので初めて挑戦してみたいと思ったそうです。
私もその動画を聴いてみましたが、確かにこの映像ではなかなかいい感じに聞こえます。
ただし、もしかしたらそれはそのピアニストが単にハイドンのソナタを上手く弾いていること以外の、全く別の要因も考えられます。
それは私たちはモーツァルトやベートーヴェンのピアノソナタの、特に第1楽章や終楽章の多くを弾いているしたくさん聴いてもいるので、
「モーツァルトはこう弾いて欲しい」とか
「ベートーヴェンではこのような演奏が好ましい」などとつい思ってしまうのです。
つまり、もう既に好きな演奏スタイルが自己の中に確立してしまっていると思います。
それはピアノ歴が長くなるとたくさんの経験上から出来上がってくるとその人の音楽観であり大事なことでもあると思いますが、悪く言うと先入観であり固定概念にもなりかねません。
そこでハイドンなのです。
ハイドンのソナタのいくつかの曲は弾いたことがあっても数十曲を勉強したという指導者はあまり多くはないのではないでしょうか。
ですから私たちがハイドンのソナタの演奏を聴くとはあまり先入観がなく聴けて、その演奏の軽快な指さばきや演奏者の表現
したい音楽を純粋に楽しむことができるのかもしれません。
ちなみに日本だけではなくハイドンの鍵盤作品が世界中でそれほど浸透していない理由の一つはおそらく楽譜がきちんと整備されていないことでしょう。
しっかりとしたソナタ全集を出版している楽譜出版社が極めて少なく作品番号も混乱気味なのはずっと以前からの課題です。
これについてはまたの機会に整理してみたいと思います。
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