ピアノレッスンのヒント
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ハイドンの鍵盤ソナタ
今年の初夏の頃にハイドンのソナタにじっっくりと取り組む機会がありました。
生徒がコンクールに出るにあたって古典派のカテゴリーからはハイドンのソナタを選びたいとのこと。
古典派の中からというと私たちピアノ指導者はモーツァルトかベートーヴェンという2択にどうしてもなりがちだと思うので、生徒の側からハイドンというのは新鮮な提案でもあります。
生徒が言うには動画を見ていてハイドンのソナタで気に入る演奏があったので初めて挑戦してみたいと思ったそうです。
私もその動画を聴いてみましたが、確かにこの映像ではなかなかいい感じに聞こえます。

ただし、もしかしたらそれはそのピアニストが単にハイドンのソナタを上手く弾いていること以外の、全く別の要因も考えられます。
それは私たちはモーツァルトやベートーヴェンのピアノソナタの、特に第1楽章や終楽章の多くを弾いているしたくさん聴いてもいるので、
「モーツァルトはこう弾いて欲しい」とか
「ベートーヴェンではこのような演奏が好ましい」などとつい思ってしまうのです。
つまり、もう既に好きな演奏スタイルが自己の中に確立してしまっていると思います。
それはピアノ歴が長くなるとたくさんの経験上から出来上がってくるとその人の音楽観であり大事なことでもあると思いますが、悪く言うと先入観であり固定概念にもなりかねません。

そこでハイドンなのです。
ハイドンのソナタのいくつかの曲は弾いたことがあっても数十曲を勉強したという指導者はあまり多くはないのではないでしょうか。
ですから私たちがハイドンのソナタの演奏を聴くとはあまり先入観がなく聴けて、その演奏の軽快な指さばきや演奏者の表現
したい音楽を純粋に楽しむことができるのかもしれません。

ちなみに日本だけではなくハイドンの鍵盤作品が世界中でそれほど浸透していない理由の一つはおそらく楽譜がきちんと整備されていないことでしょう。
しっかりとしたソナタ全集を出版している楽譜出版社が極めて少なく作品番号も混乱気味なのはずっと以前からの課題です。
これについてはまたの機会に整理してみたいと思います。

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| オーストリア | 16:22 | comments(0) | - | pookmark |
モーツァルト生誕260年
モーツァルトの生誕260年という年のようです。
10年前の生誕250年という大きな節目の時ほどは話題にはならないかもしれませんが、近年のモーツァルトのピアノ楽譜の充実ぶりは注目に値するところです。

例えば2013年に音楽之友社から出版されたモーツァルトのソナタ集は、標準版という位置づけではありますが原典版+校訂版のようになっています。
当時の習慣の短めのレガートスラーだけの原典版のままでは、実際の演奏ではスラーの終わりは切れるのか、それともまだレガートは続くのかが中級者では判断が難しい場合もあります。
それを学習していくうちのわかるように、当時の短めのスラーは当然残しながらもそれとは別に、実際の演奏に役立つようなフレージングのスラーをグレーで表示することによって学習者の勉強に役立つようにしています。

こうした楽譜はこれから本格的にモーツァルトを弾いていこうという学習者だけではなく、上級者や指導者にも役立つので有効に活用したいものです。
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| オーストリア | 22:35 | comments(0) | - | pookmark |
モーツァルトのソナタ
モーツァルトのソナタは楽譜やコンクール要項などの難易度では最上級では無く、その次の位置づけられていることが多いと思います。
これだけ多様なピアノ曲があふれている時代ですから当然ながらモーツァルトのピアノ曲よりもテクニック的に難しい曲は多く、妥当な位置づけでしょう。

しかし、現代のピアノでモーツァルトのピアノソナタを軽くコロコロとした音色で弾くことはテクニック的にも容易ではなく、一応は弾けている程度の演奏も残念ながら少なくありません。
また長調の曲が大半で一見一聴した感じでは明るい曲調なのかと思ってしまいますが、弾き込んでいるうちにその印象も変わってくるもので音楽的にどのように弾くのかも迷いが生じやすいかもしれません。

そのようなことからモーツァルトピアノソナタはテクニック水準が非常に高くなっている現代のピアノ弾きや学習者にとっても依然として難しい曲なのではないかと思うのです。
それを先日、学生のコンクールを聴いていて再度感じました。
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| オーストリア | 21:37 | comments(4) | - | pookmark |
ツェルニー
2月20日はカール・ツェルニーの誕生日です。
ツェルニーといえばとにかく練習曲というイメージがありますし事実日本でもツェルニー30番練習曲を筆頭に多くの練習曲集が出版されて利用されています。
音階とアルペジオを一応曲らしい形に整えた程度の練習曲も多く、必ずしも曲としての内容の充実には遠いものも多いかもしれませんが1冊しっかり練習してみるとテクニック的に充実もするでしょう。

ツェルニーは練習曲ではないピアノ曲も実は結構残しています。
ピアノソナタやノクターンなどもあり、特にノクターンのいくつかを聴くと「これってあのツェルニーの曲なんだ」と思うほど練習曲とはかなり雰囲気が異なるので驚かれる人もいるかもしれません。
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| オーストリア | 21:59 | comments(0) | - | pookmark |
ブルックナー
9月4日は作曲家アントン・ブルックナーの誕生日です。
ブルックナーというと長い交響曲をいくつもつくっている作曲家というイメージを持っている方も多いでしょう。
そしてそれらに作品は専門家やクラシック音楽の熱心なファンには愛されていても、一般的にはあまり親しまれていないようなイメージも同時につきまといます。
しかしじっくりと聴くにはブルックナーの交響曲はとても味わい深いものですから、これからの秋の夜長にはいいと思います。
実はピアノ曲も多いわけではありませんが残しています。
「ピアノソナタ」は古典派のソナタを思わせるような雰囲気ながらもロマンティックな感じもする作品で、わかりやすい曲です。
他にも2分くらいで弾けてしまうような曲もいくつか残しています。
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| オーストリア | 09:07 | comments(0) | - | pookmark |
ワルツ王
10月25日はヨハン・シュトラウス2世の誕生日です。
ヨハン・シュトラウスというとウィンナ・ワルツをたくさんつくった作曲家として有名ですし、毎年日本でもお正月にテレビ中継されるニューイヤーコンサートでもたくさん演奏されています。

日本で知られている代表作は「青き美しきドナウ」でしょうか。
CMなどで使われることも多いので聴いたことがある方は多いでしょう。
他のワルツも実際にワルツを踊る際にも使える曲ばかりという印象です。

ちなみにショパンのピアノ曲のワルツは実際に踊るためのワルツとは異なるので、ヨハン・シュトラウスのワルツとはあまり似ていません。

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| オーストリア | 23:21 | comments(0) | - | pookmark |
ヨーゼフ・ハイドン
3月31日は古典時代の太作曲家ハイドンの誕生日です。
古典派(クラシック時代)の作曲家といえばモーツェルトとベートーヴェンがいますのでピアノでも古典派の勉強、ピアノソナタを弾くとなるとまずはこの2名の作曲家が選択肢にあげられると思います。
事実現在はモーツェルトやベートーヴェンに有名で親しみやすいメロディーを持つピアノソナタが多いので、ピアノ愛好家はもちろんですが学習者でもどうしてもハイドンは後回しのようになってしまう傾向はあるかもしれません。

ですがハイドンも素敵な鍵盤作品をたくさん残していていくつかのソナタは現在でも演奏される機会は多くあります。
しっかりとして整った構成感やリズム感の良いハイドンの音楽は弾いてみると現代の我々の感覚にもとても合うことが実感できるのではないでしょうか。
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| オーストリア | 14:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
モーツァルト
1月27日はモーツァルトの誕生日です。
2006年の生誕250年のときはテレビや雑誌などでも取り上げられることも多くモーツァルトの魅力を再発見した方も多いのではないでしょうか。
また、野菜の栽培やお酒の醸造中にモーツァルトを聴かせているなどの報道もあり、モーツァルト=癒し効果のようなイメージが再定着したような時期でもあったと思います。

そうした癒しのイメージとは異なり実際のモーツァルトのピアノ曲の演奏というのは難しいものです。
派手だったり困難なテクニックが必要な難しさではなく、シンプルな音楽だけに演奏の際に気配りが最大限に必要という難しさと言ったらわかりやすいでしょうか。
ですからモーツァルト弾きとも言われるようなピアニストには、名ピアニストが多いようにも思います。
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| オーストリア | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
シェーンベルク
9月13日はオーストリーの作曲家シェーンベルクの誕生日です。
そのまでの音楽の世界をがらりと変えたといわれる無調音楽のパイオニアとして知られるシェーンベルクは、意外にも音楽の教育らしい教育をほとんど受けていないと言われています。

シェーンベルクの作品は必ずしも聴きやすい曲ばかりではありませんが、作風や様式としては古典的だったり整っているせいもあり、またロマン派に属しているとも言われるくらいにロマンティックな面も持ち合わせていて現代でもよく演奏される作曲家です。
「6つのピアノ曲」など、1曲が非常に短い作品もあります。

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| オーストリア | 21:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
シェーンベルク
楽器メーカーカレンダーによると9月13日はオーストリアの作曲家シェーンベルクの誕生日のようです。
シェーンベルクというとやはり無調音楽の確立というのがあげられると思います。シェーンベルクのあとにベルクやウェーベルンといった後輩たちが続きました。

いくつかのピアノ組曲はよく演奏されますし、弦楽六重奏曲の「清められた夜」が有名です。また、室内楽とソプラノが歌う「月に憑かれたピエロ」は演奏される機会も多い魅力的な作品です。
| オーストリア | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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